脱サラを夢見る兄の話

脱サラを夢見る兄の話

私は5人兄弟の末っ子だが、すぐ上の兄はとても明るい性格の持ち主だ。年が近かったこともあり私たちは仲が良く、いつもすぐ上の兄と一緒に居て、よく遊んでもらった。実家の裏山に上っては、岩のくぼみに廃材を持ち込んで、秘密基地を作り、私たちだけの世界で冒険ごっこをした。

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秘密基地では兄が考え出した敵をを想定して、交戦すべく武器を用意し、訓練もした。帰宅しても冒険の世界は続き、夜寝る前も布団にもぐっていつまでも架空の冒険話に花が咲き、夜更かしをしては親に叱られたことを覚えている。

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私たちはそのまままっすぐ大人になり、それぞれに伴侶をめとり、今でも家族ぐるみで仲良くしている。昔の思い出話に花が咲くこともあるが、現実世界の苦労話や愚痴も言い合える。私は中堅メーカー勤務。兄は割と有名な都市銀行に勤めているが、銀行員の仕事というのはなかなか大変らしい。

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お給料はメーカー勤めの私より随分良さそうだが、お金には換えられない苦労があるようで、最近は白髪も目立ってきた。お酒に酔った時、愚痴を話していた兄が、急に銀行を辞めると仮定した話をし始めた。脱サラを夢見る兄の話は、昔と変わらず饒舌で夢があり、そしてちょっぴり切ないものだった。